2014年3月1日土曜日

MOTO X(XT1052) レビュー

LG G Flexに引き続き、新しい端末を入手しましたのでレビューをしていきます。

いつものごとく10つの視点から点数を付けます。
※本当に個人的な意見・点数の付け方なのであくまで備忘録としての情報です。

では2台目のレビューを以下より。

端末はMOTO X(XT1052)、点数は、79点です。





内訳は以下の通りです。
※ほぼ毎日端末を使用するということを考慮し、"端末の持ちやすさ"だけは"端末の使いやすさ(ハード面)"から独立させ点数をつけています。

10つの視点点数(各10点満点)
電池持ち7
動作のサクサク感8
端末の持ちやすさ10
画面の綺麗さ7
カメラの性能7
音の良さ7
ネットワーク接続の良さ10
端末の使いやすさ(ハード面)
※"端末の持ちやすさ"除く
4
端末の使いやすさ(ソフト面)10
日本での稀少さ9


では、それぞれの視点について、軽くレビューをします。

<電池持ち>

1週間程度、普段通り生活して、電池持ちを調べてみました。

日目朝8時時点での残り%当日24時時点の残り%
1-2(平日)1日目:100%
2日目:17%
1日目:40%程度
2日目:12時10分に電池切れ
3(休日)100%40%程度
4(休日)100%20%
5(平日)100%49%
6(平日)100%59%
7(平日)100%49%
※平日・休日は下記の通りとする(あくまで目安)。
※1・2日目は2日間充電をせずに測定。
【平日】
通勤/帰宅中/帰宅後(計2時間程度):Twitter・Facebook・LINE・ニュースサイトを閲覧
約14時間程度:電波の入る場所で放置状態

【休日】
約3時間程度:Twitter・Facebook・LINE・ニュースサイトを閲覧
約4時間程度:音楽を聴く、もしくは(レビューのため)カメラや電話などを使用
約9時間程度:電波の入る場所で放置状態


4日目は音楽を流しっぱなしにしていたため24時時点で20%まで減っていたが、それ以外は40〜50%と2日間丸々はもたないものの1日であれば十分もつ程、電池持ちがよい。
また最大1日半はもつと想定される。
基準として3日間もてば10点満点、2日間もてば8点としてたため、今回は7点とする。


<動作のサクサク感>

現在のハイエンドスマートフォンが軒並みQuad CoreのCPUを使っている中、このMOTO XはDual Coreを使用している。しかし、そのことを日常感じることはほとんどない。
アプリによっては上下のスクロールに若干のもたつきがあるものの、ストレスに感じるほどではなくアプリからホームへの移動等の画面遷移も全く問題ない
Motorolaによるハードとソフトのチューニングが上手くされているのではないかと思える。

そのため、動作のサクサク感には8点をつける。
(2点減点はアプリでの上下スクロールの若干のもたつき分)


<端末の持ちやすさ>

4.7インチながらiPhone5(4インチ)と端末の大きさはほとんど変わらない。
(左から、LG G Flex、HTC One、MOTO X、iPhone5)



また、背面がお椀型になっているため、非常に手になじむ



持ちやすさは完璧である。
10点満点をつけたい。

<画面の綺麗さ>

スペックとしては4.7インチのHD(1280×720)液晶であり、HD液晶なのでそこまでではと思っていたが、そんなことはなかった。
5インチ程度であればHD液晶でも画素の荒さは全く分からず気になることは全くない。
なおNexus 5は4.95インチのFHD液晶で、やはりそれには及ばないためMOTO Xには7点をつける。

<カメラの性能>

残念ながら多機能ではない。
撮影画素は選べず、HDR撮影機能・パノラマ撮影機能など最近のカメラアプリにある基本的な機能のみ搭載されている。

そのため、UIも非常にシンプルになっている。
右にスワイプすると設定、左にスワイプするとアルバムが表示される。



設定も基本的なものだけである。
(HDR撮影設定、フラッシュ設定、オートフォーカス設定、スローモーション撮影設定、パノラマ撮影設定、ジオタグ設定、シャッター音設定、Quick Capture設定)




ここでは良いと思った性能・機能について記載したいと思う。

1. スローモーション撮影
名前の通り、スローモーション動画を撮影することができる。筆者がこれまで見たことのない機能である。使いどころは限られるかもしれないが非常に面白い機能である。
※なお、音声は入らないようです。

[スローモーション動画]

[通常の動画]

2. Quick Capture
この機能は非常におすすめしたい。
画面がついていない状態(もちろん画面がついている状態も)でも下記のように端末を振ることにより、すぐにカメラを起動することができる




上記より機能としては多機能でないものの、基本的な機能+αがあり比較的良いものになっていると思う。
そのため、7点をつける。

<音の良さ>

音楽を聴いた時の音(5点)と、電話をした時の音(5点)で点数をつける。

1. 音楽を聴いた時の音
設定メニューの中にAudio Effectsという項目があり、音楽を聴く際の音をある程度細かく設定することができる。


筆者が好む低音(ベース音)を強調したりすることができる。
そのため、音楽を聴いた時の音については、5点満点をつけたい。

2. 電話をした時の音
クリアとは言えない音であったため、3点減点とし2点とする。

計、7点である。

<ネットワーク接続の良さ>

この項目は入れるsim(使うキャリア)によるのだが、ここではSoftbank 4G LTE契約のsimの場合で考える。
何日か使用してみたが、モバイルネットワーク⇒WiFiもしくはWiFi⇒モバイルネットワークの切り替えも非常にスムーズである。
また、モバイルネットワークも基本的には4Gに繋がり非常に良い。
そのため、10点とする。



<端末の使いやすさ(ハード面)>

端末の持ちやすさ以外でのハード面で良い点とすれば、前面(スクリーン)から側面に指を移動させた際に引っかかりがなく、スクリーンの端あたりを操作する際ストレスがないことである。小さいことではあるが、そこをあえて評価したい。
ただ、この端末手に収まる程度に小さいが、、重い。
片手で持っているとずしっとくる感じがし、使いやすさとして少々疑問を感じる。
そのため、ここでは4点をつけたい。


<端末の使いやすさ(ソフト面)>

ソフト面については、非常に良いと思っている。
一部条件はあるものの、使いやすくかつ先進的な機能を備えている。
下記に、特に良いと思う点について述べる。

1. Active Display機能
・端末を手に持ったことを自動的に認識し、画面が点灯する。


・メール等が来た際独自のUIで知らせてくれるため、いちいちアプリを立ち上げて内容を確認しにいかなくてもある程度の内容を見ることができる。
(真ん中に指を当てれば内容をある程度確認でき、左右どちらかにスワイプすればロック画面上での通知をキャンセルすることができる)



2. Touchless Control機能
端末に触れることなく、設定やGoogle Nowの機能(iPhoneのSiriのようなもの)を使うことができる。
言語設定をある一定のものにする必要はあるが(日本語では使えない)、非常に便利で先進的な機能である。

[アラームのセッティング]※音声あり


[質問]※音声あり



上記機能はこの端末特有のものであり、非常に使いやすいため10点満点とする。

<日本での稀少さ>

日本国内では買うことができず、また国内キャリアからも発売されるという情報もない。
上記より10点満点をつけたいが、1つだけ稀少さの点数を下げる要素がある。
アメリカでこの端末を購入した場合、自分の好きなバックカバー等をカスタマイズすることができる。それができての10点満点だと思うので、ここでは1点減点の9点とする。


<総論>

以上を踏まえ、79点である。
レビューでは79点と8割越えには至らなかったが、個人的なファーストインプレッションや感覚としては非常に良い端末であると思っている。
また実際使うかどうかは別だが、2年間使える端末であると思う。

この端末は是非おすすめしたい端末の一つである。


なお、付録としてGoogle傘下Motorola最後のフラグシップ機の起動動画を付け加えておく。
(左から、Razr i、MOTO X)
Razr iはRazr M(Softbankからは201Mとして発売中)のCPUをIntelのものに変えた端末である。
Google傘下になりMotorolaロゴの起動アニメーションが変わっている。
個人的に結構お気に入りだが、LENOVOに買収されたことによりこの起動アニメーションが使われなくなる可能性があると考えると悲しいものである。