2014年11月22日土曜日

Galaxy Note Edge:エッジスクリーンレビュー

Galaxy Note Edgeについてのレビューはしましたが、この記事ではGalaxy Note Edgeの最大の特徴であるエッジスクリーンに注目してレビューしたいと思います。
※「GALAXYアンバサダー」のモニタープログラムでお借りしています。

1. エッジスクリーンとは

手帳のインデックスをコンセプトとして追加されたGalaxy Note Edge正面に向かって右側に存在している湾曲ディスプレイのことで、通常のディスプレイとは違ったものを表示することによってスマートフォンの使い方を拡張してくれる新しい形のディスプレイである。
※筆者個人の意見も含んでいます。


2. エッジスクリーンで表示できるもの

Galaxy Note Edgeのレビューの「端末の使いやすさ(ハード面)」「端末の使いやすさ(ソフト面)」でレビューした機能である「エッジスクリーンにアプリを置ける機能」や「カメラアプリでのエッジスクリーン有効活用」「動画視聴中に電話がかかってきた時の機能」以外にデフォルトでできることをレビューしたいと思います。

2-1. エッジスクリーンを利用してデフォルト機能としてできること
2-2. エッジスクリーンのカスタマイズ

2-1 エッジスクリーンを利用してデフォルト機能としてできること

下記画像の右部分のエッジスクリーンに表示されているように、計5つのことができます。
2-1-1. メジャー機能
2-1-2. ストップウォッチ機能
2-1-3. タイマー機能
2-1-4. ライト機能
2-1-5. 音声録音機能


2-1-1. メジャー機能

Galaxy Note Edgeがあれば、10cmまで長さを測ることができます。普通スマートフォンに搭載されることが想像できない機能ですが、あると便利だと思います。
(レビュー期間中、筆者の生活内では利用シーンはありませんでしたが、、1年のうち何回かは利用シーンがあるのかなと思います。)


2-1-2. ストップウォッチ機能

通常のAndroid端末ですと時計アプリから起動しますが、エッジスクリーンを使えば時計アプリを起動せずとも時間を測ることができます。
例えばゲームアプリ内で時間を測りたいとき、ゲームアプリをやりながらエッジスクリーンで時間測定することができて非常に便利だと思います。


2-1-3. タイマー機能

これも2-1-2のストップウォッチ機能と同じことが言えると思います。


2-1-4. ライト機能

背面カメラ横のフラッシュを点灯させることができます。
5つの機能の中で一番使いそうな機能だと思います。これは非常にユーザー目線に立った機能だなと思いました。


2-1-5. 音声録音機能

これもあれば便利な機能だと思いました。だいたい音声を録音したい時は一刻も早く録音しだす必要があると思っており、録音アプリを探しだし録音を開始するより早く、このエッジスクリーンの機能を使うことによって録音を開始することができると思います。


2-2. エッジスクリーンのカスタマイズ

エッジスクリーンに表示させるものをカスタマイズすることもできます。
下の画像がエッジスクリーン全体を管理する画面で、「パネルを管理」を押すと、


複数のパネルの中からどのパネルをエッジスクリーンに表示させるかを自由に選ぶことができます。



また、「ここをタップしてパネルをダウンロード」という箇所を押すとSamsungに認められているサードパーティのパネルも選択することができます。
(本端末を借りてからここで選択できるパネルは増えているため、今後も増えていくのかなと思います。)




エッジスクリーンをカスタマイズすることによって自分だけのGalaxy Note Edgeを作れるのはいいですね。

3. まとめ

「1. エッジスクリーンとは」に書いたように、エッジスクリーンは携帯端末の可能性を多いに広げてくれるものだと思いました。
現在、Samsungによる審査を通ったもののみがサードパーティパネルとしてリリースされエッジスクリーンに適用できると聞いておりますが、今後敷居が低くなりユーザーが自由に自分で作成したパネルをエッジスクリーンに適用できるようになると、より端末の可能性が広がるなと感じました

2014年11月19日水曜日

Galaxy Note Edge レビュー

GALAXYアンバサダーとして、また新しい端末Galaxy Note Edge(SC-01G)を約1ヶ月貸して頂けましたのでレビューをしていきます。
※「GALAXYアンバサダー」のモニタープログラムでお借りしています。
※Wi-Fi運用でということでお借りしましたが、ご担当者様に確認し"自己責任"であれば問題ないということでしたので、以下では自分のsimを入れてレビューをしています。

この端末は日本時間9/4(木)にIFA 2014にて発表され、筆者が非常に興味を持った端末です。というのも通常のディスプレイに加えて、エッジスクリーンと呼ばれるもう一つのディスプレイを持つ変態端末だからです笑!

それではレビューを始めます。
端末はGalaxy Note Edge、点数は、74点です。




内訳は以下の通りです。
※ほぼ毎日端末を使用するということを考慮し、"端末の持ちやすさ"だけは"端末の使いやすさ(ハード面)"から独立させ点数をつけています。

10つの視点点数(各10点満点)
電池持ち6
動作のサクサク感8
端末の持ちやすさ3
画面の綺麗さ10
カメラの性能10
音の良さ10
ネットワーク接続の良さ9
端末の使いやすさ(ハード面)
※"端末の持ちやすさ"除く
8
端末の使いやすさ(ソフト面)10
日本での稀少さ0

では、それぞれの視点についてレビューをします。

<電池持ち>

1週間程度、普段通り生活して、電池持ちを調べてみました。

日目朝8時時点の残り%当日24時時点の残り%
1(平日1)100%34%
2(平日2)100%61%
3(休日1)100%61%
4(休日2)100%42%
5(平日1)100%41%
6(平日3)100%58%
7(平日3)
8(平日4)
7日目:100%
8日目:41%
7日目:55%
8日目:17時の時点では0%
*端末の設定は常にWi-Fiオン・Bluetoothオフ・GPSオン・輝度は自動調整です。
*7,8日目は7日目に充電をせず連続使用しました。

※平日・休日は下記の通りとする(あくまで目安)。
【平日1】
通勤/帰宅中/帰宅後(計2時間程度):Twitter・Facebook・ニュースサイトを閲覧
約14時間程度(内、WiFi圏内は13時間程度):電波の入る場所で放置状態

【平日2】
通勤/帰宅中/帰宅後(計1時間程度):Twitter・Facebook・ニュースサイトを閲覧
約15時間程度(内、WiFi圏内は12時間程度):電波の入る場所で放置状態

【平日3】
通勤/帰宅中/帰宅後(計2時間程度):Twitter・Facebook・ニュースサイトを閲覧
約14時間程度(内、WiFi圏内は14時間程度):電波の入る場所で放置状態

【平日4】
通勤(計1時間程度):Twitter・Facebook・ニュースサイトを閲覧
約8時間程度(内、WiFi圏内は8時間程度):電波の入る場所で放置状態

【休日1】
約2時間程度:Twitter・Facebook・ニュースサイトを閲覧・ウェブブラウジング
約14時間程度(内、Wi-Fi圏内は14時間):電波の入る場所で放置状態

【休日2】
約3時間程度:Twitter・Facebook・ニュースサイトを閲覧・ウェブブラウジング・カメラを起動
約13時間程度(内、Wi-Fi圏内は13時間):電波の入る場所で放置状態

なぜか平日1の使い方だと一日使って30〜40%くらいしか残りませんでしたが、平均的に考えると、1日使うと約50%弱使用する端末であることがわかりました。
うーん、若干期待はずれな感じが否めません。Noteシリーズということで端末が比較的大きくそれに比例して電池容量もある程度はあるはずなのですが。。
やはりディスプレイがWQHD+と非常に高解像度であるため、少し使用しただけでも電池を食っているのでしょうか。あと、スタンバイ状態(画面オフ)の時の電池使用量も非常に悪い印象です。ほとんど使ってないのに「えっ、こんなにも電池減ってる」と何回も思いました。

また、7,8日目にあるように2日間フルフルは持たず、1.5日程度の電池持ちが実際の結果です。

上記を踏まえ、電池持ちについては6点をつけたいと思います。
(1〜1.5日間程度持てば7点(MOTO X基準)だが、大容量なのに…という点を考え1点減点の6点とします)

<動作のサクサク感>

一つ気になる点を除き、全く問題ないと言えます。手で操作する場合はもちろんSペンを用いた場合でもです。

気になる一点だが、それはロック画面からホーム画面への遷移
Galaxy Tab Sでも気になったのでもしかしたらSamsung製品特有なのかもしれないが遷移の待ち時間が長いように感じます
(単にアニメーションの時間が長いだけかもしれませんが。。)


Samsung製品特有なのであれば尚更改善して欲しいところです。
そのため、この気になる点分を減点し、8点をつけたいと思います。

<端末の持ちやすさ>

Noteシリーズなのでこの項目は若干不利にはなりますが、やはり持ちやすさという点ではおすすめできません。加えてエッジスクリーンで何かしようものなら、どうやっても片手で済ますことはできません。
両手持ちが基本となります。
(左から、iPhone5, Nexus5, Xperia Z2, Galaxy Note Edge)



あと、左側裏面がラウンドしているのに対し、右側裏面が角張っているため持ち心地もあまりいいものではないと思います。

(左側裏面)

(右側裏面)

ただ、裏面(バックカバー)が皮になっているため、つるつる滑ることはありません
大きいからこそそこはこだわるNoteシリーズのいいところだと思います。

以上より、3点をつけたいと思います。
(Noteシリーズとはいえ片手持ちできるような工夫が欲しいです)

<画面の綺麗さ>

この項目は文句なしです。本当に綺麗です!!


上がFHDのNexus5に対し、下がWQHDのGalaxy Note Edge。
有機EL Super AMOLEDの効果もあり、青がより青く、緑がより緑に、オレンジがよりオレンジに表現されています。
有機EL Super AMOLEDの力はGalaxy Tab Sレビューをご覧下さい。

もちろん黒もいい感じです。
(写真ではわかりづらいかもしれませんが、実際に見ると黒がより黒いことが分かります)


以上より、この項目は10点満点をつけます。

<カメラの性能>

色々設定項目がありすぎて逆に分かりませんが、、多機能であることは確かです!!


もちろん4K動画にも対応しています。


これだけですと比較的多機能なカメラだなで終わるのですが、このGalaxy Note Edge、ひと味もふた味も違います!
筆者が特に良いなと思ったのが、インカメラの機能です!
まず一つ目が、指紋認証センサーを利用したシャッター機能
これまでだとインカメラに視線を合わせつつ、ディスプレイ上のシャッターボタンなり物理キーなりを押していたと思いますが、Galaxy Note Edgeではインカメラが自動的にピントを合わせてくれてかつ指紋認証センサーに指をかざすだけでシャッターを切ってくれます!

また二つ目の良い機能が、ワイド自分撮り機能
複数人で撮る時になんとか画面に皆入るようにぎゅうぎゅうになりますが、この機能を使えばその必要もありません。
パノラマ撮影みたいにワイドで自分撮りすることができます!


以上より、高機能+αで満点の10点をつけたいと思います。

<音の良さ>

音楽を聴いた時の音(5点)と、電話をした時の音(5点)で点数をつけます。

1. 音楽を聴いた時の音
いつも通りGoogle Play Musicにおいて考える。
この端末ではGoogle Play Musicの設定画面にイコライザーが表示されるのだが、下記のような多岐に渡った、しかもユーザーにとって分かりやすい設定画面が表示される
これによって本当に自分好みの音楽を聴くことができる。


そのためここでは5点をつけたい。

2. 電話をした時の音
この端末はdocomo版なのでVoLTEが使用できる。実際に3Gで話した時とVoLTEで話した時を比べてみたが、3Gのときは若干雑音が入るのに対しVoLTEは雑音もほとんどなく音量も大きくはっきり聞こえた

やはりVoLTEができるのは強みである。
ここも5点満点をつけたい。

そのため、合計10点です。

<ネットワーク接続の良さ>

モバイル通信接続およびWi-Fi通信接続共に、基本的には問題ないが通話等で一度3Gになった後、LTEに戻るのに少し他の端末より時間がかかっていました。
※同じオペレーターのsimを刺したXperia Z2の方が若干LTEに戻るのが早い

ただ、そこまで気にするようなことでもないので、ここでは1点減点の9点としたいと思います。

<端末の使いやすさ(ハード面)>

両手持ちということを前提に評価したいと思います。
ここでの一番の特徴はやはりエッジスクリーンです。
フォトレビュー記事でも書きましたが、このエッジスクリーンを利用することによって使いやすさが格段に上がります

例えば、エッジスクリーンによく使うアプリを置いてホームスクリーンには普段場所の関係で置けないようなウィジェットをフルフルで置く等もできます。
※筆者も実際こうして使っていましたが、非常に有効でした。

ただ、やはり気になるのが、Samsung製品の「戻るキー」と「アプリ一覧キー」が逆なこと。。ここだけは本当に個人的な感覚ですが、どうしても慣れません。。
Googleが推奨する戻るキーは左、アプリ一覧キーは右として欲しいです。。


以上より、Find 7でつけた5点(戻るキーが右だったため5点減点)+エッジスクリーンの有効さ3点で計8点としたいと思います。

<端末の使いやすさ(ソフト面)>

Galaxy Tab Sでもそうでしたが、優等生です。
それに併せてエッジスクリーン、Sペンが使いやすさをさらに向上させています。
以下ではそれぞれについて少しずつレビューしたいと思います。

1. エッジスクリーン
限られたアプリ内ではありますが、このエッジスクリーンが最大限に有効活用されています。
例えば、カメラ。普通だと画面上にシャッターボタンが表示されますが、エッジスクリーン上に表示させることによって映し出しているものを邪魔することがありません。



また、動画を見ているときに電話がかかってきても、その動画を邪魔することはありません。エッジスクリーンに電話がかかってきたことが表示されます。



非常にユーザーのことを考えた上で使いやすさを向上させています

2. Sペン
これまで筆者はNoteシリーズを使ったことがなかったためSペンももちろん使ったことがないのですが、このSペンとGalaxy Note Edgeを組み合わせることで非常に便利なことができることを知りました。
それが、、パソコンライクに使えることです!

Androidで文字をコピーする場合、コピーしたいところを長押しし範囲選択をしていました。やったことがある人は分かると思いますが、これなかなか上手くいかないのです。
しかし、このSペン&Galaxy Note Edgeを使えばそんな悩みは無用になります。
Sペンのボタンを押しながらパソコンライクにドラックし範囲選択するだけです。Sペンの認識度も高いので範囲選択に失敗することはまずないと思います。



以上のように、Galaxy Note Edgeならではのソフト面での使いやすさが非常に体感できました。
そのためこの項目は10点満点としたいと思います。

<日本での稀少さ>

docomo版の他にau版も発売されていることからこの項目は0点です。

<総論>

以上を踏まえ、74点です。
スマートフォン・タブレット・スマートウォッチ含め、これまでレビューした中でMOTO Xに次ぐ第二位の点数です。
日本での稀少さは一旦置いておいて、電池持ちおよび持ちやすさを除けば現時点で最強な端末だと言っても過言ではないかもしれません
毎日充電できる環境にいて、基本両手持ちだというユーザーにとっては間違いなしですね!

Samsungとして日本市場にGalaxy Note Edgeを投入した理由として、「新しい形を提案したかった」というコメントがありました。確かに1ヶ月触ってみて、新しい日常の形を体感できたかなと思います
今後はエッジスクリーンの利用シーンの拡大など、期待したいと思います!!

2014年10月26日日曜日

Galaxy Note Edge(Frost White) フォトレビュー

Samsungさんより、先日のUnpackedイベントにて発表された「Galaxy Note Edge」をお借りしましたので、記事にしたいと思います。
※「GALAXYアンバサダー」のモニタープログラムでお借りしています。

なお、本来フォトレビュー記事は書かないのですが、お借りした端末が日本ではまだ未発売のカラーであったため、珍しさから書くことを決めました。

現在発売されているのは「Charcoal Black」と呼ばれる黒色に対し、お借りした端末は「Frost White」と呼ばれる白色の端末です。
※Frost Whiteはdocomo、au共に11月中旬発売予定だそうです。

 (表面(ロック画面))

(表面(ホーム画面))

(裏面)

(裏カバーを取り外した写真)

(上側面)

(下側面)

 (左側面)

(右側面)

(右側面(画面点灯))

 (Galaxy Note EgdeとSペン)

(Sペン)

また、エッジスクリーンを利用した機能の写真も何点か。

 (好きなアプリを置けます)

(フラッシュライトやメジャー機能)

(ゲームもできます)

(時計表示機能)

「詳細なレビュー」や「便利だなと思った機能」については別途書こうかと思います!!

moto360 レビュー

LG G Watchに引き続き、Android Wear搭載の新しいスマートウォッチ「moto360」を入手しましたので、早速レビューしたいと思います。

なおこのmoto360は、日本では特許の関係で(?)発売が難しいとの噂で、筆者も米Best Buyから輸入し入手しました。10月末現在、未だ日本での発売はないものの、海外の携帯オンラインショップ等からは入手可能になっているようです。

それではレビューを始めます。
端末はmoto360、点数は、67点です。



下記、内訳です。

10つの視点点数(各10点満点)
電池持ち4
端末のつけ心地10
動作のサクサク感10
画面の綺麗さ/見やすさ3
Google音声の認識度/使いやすさ4
端末単独でできること3
充電のしやすさ10
スマートフォンとの接続の良さ8
連携した上で、端末でできること6
日本での稀少さ9

では、それぞれの視点についてレビューをします。

<電池持ち>

1週間弱、普段通り生活して、電池持ちを調べてみました。

日目朝8時時点の残り%当日24時時点の残り%24時以降充電せず
0%になった時間
1(平日1)100%7%-
2(平日1)100%7%翌日1時30分
3(休日1)100%36%-
4(休日2)100%41%-
5(平日2)100%27%-
6(平日1)100%24%-




7-8(平日1)
*アビエント画面OFF
7日目:100%
8日目:48%
7日目:60%
8日目:6%
-

[条件]
*端末の設定は常にBlutooth接続、常に画面点灯(アビエント画面ON)、輝度は自動設定です。
*平日および休日の使用方法は変わらず、常に端末とBluetoothで接続されている状態です。

【平日1】
約3時間程度:机の上に放置状態
約13時間程度:腕に装着

【平日2】
約1時間程度:机の上に放置状態
約15時間程度:腕に装着

【休日1】
約12時間程度:机の上に放置状態
約4時間程度:腕に装着

【休日2】
16時間:机の上に放置状態

使用しだした当日および翌日は24時時点で7%だったものの、次の日からは20%以上残っていたため、「使いだしは急激に電池が持たないものの、ある程度すると電池持ちがよくなる」と考えられます。
ただしどんな使い方をしても20-40%程度しか残らず、電池持ちは約1日であり、筆者がスマートウォッチに求める1週間の電池持ちには到底及ばない結果になっております。
なお、7-8日目に行ったアビエント画面OFF(基本画面点灯はOFFで腕を上げる動作をした時・操作中のみ画面点灯)の状態では2日は持つため、電池持ち優先だとアビエント画面OFFにする必要がありそうです。

以上より、LG G Watchのレビュー時に定めた採点基準「1週間もてば10点、そこから1日減る毎に1点減点」から考え、moto360には4点を与えます。
※LG G Watchはアビエント画面ONの状態で1日半もち4.5点としたため、moto360はアビエント画面ONで1日しか持たないと考え、10-1*6(日間)という計算式の元、4点としました。

<端末のつけ心地>

購入前には端末の厚さが結構あると海外レビューで読んでいて、かつ入手後のファーストインプレッションとして画面がでかい!とも思ったのですが、実際につけてみるとそれまでの悪い印象は全くなくなりました!厚さおよび画面の大きさも全く気にならず、つけ心地も普通の腕時計と全く変わりません

 (左:普通の腕時計、右:moto360)

 (左:Galaxy Gear、右:moto360)


なおLG G Watchの時の減点材料となったむき出しの液晶についても、このmoto360にはゴリラガラスが採用されているため強度も問題ないと思います。

またつけ心地以外に実際に腕および日常生活になじむかというところも非常に大切だと思います。なんせ毎日つけるであろうウォッチ(時計)なのですから。その点も今後は考慮していきたいと思います。ちなみにmoto360のなじむ感は完璧です。端から見るとあたかも普通の腕時計をしているように見えます!

そのため、端末のつけ心地に関しては10点満点をつけたいと思います。

<動作のサクサク感>

毎日腕につけてnotificationを受け取った後内容をmoto360上で見たりしていますが、動きについては全く問題ないと思っています。
良い意味で普通に動きます


そのためこの項目についても問題ないと考え、10点をつけたいと思います。

<画面の綺麗さ/見やすさ>

LG G Watchは解像度の低さによる画面の荒さは気になりませんでしたが、moto360は少し気になります。感覚での話にはなりますが、ザラザラしているなと思います。


また、端末の端ギリギリまで液晶が見えるようなハードウェアになっている(表面のガラス部分が台形型に盛り上がっている)ため、端の表示がずれて見えて気持ち悪いです。


しかし反対に、LG G Watchの時に気になった屋外での視認性については問題ありません。というのもmoto360には「周りの明るさに応じて自動でディスプレイの明るさを調整する環境光センサー」が搭載されており、その効果が目に見えて体感できます。

(写真では若干しか写っていないように見えますが、実際にはちゃんと見えます)

以上より、屋外での視認性は問題ないものの、端末画面の綺麗さ/見やすさがマイナス点であり、この項目は3点としたいと思います。
※前回LG G Watchのレビュー時に、画面の綺麗さ/見やすさを7点、屋外の視認性を3点としたため。

<Google音声の認識度/使いやすさ>

基本的にLG G WatchとGoogle音声の認識度/使いやすさは変わりません。
まあベースとしてAndroid Wearを使用しているため、しょうがありませんが。。
そのため、この項目のレビューは下記LG G Watchのレビューを参照してもらえたら嬉しいです。

LG G Watchレビュー

ただ一点、改善されている箇所がありました。
LG G Watchでは音声認識機能を立ち上げる際、「Ok, Google」ではなく「おーけー、ぐーぐる」でないと反応しなかったのですが、moto360では「Ok, Google」でも「おーけー、ぐーぐる」でも反応するようになっていました
マイク?の性能が少し良くなっているのでしょうか。。

以上より、「Ok, Google」でも「おーけー、ぐーぐる」でも反応することを加点し、前回LG G Watchの2点+2点=4点としたいと思います。

<端末単独でできること>

一点を除き、端末単独でできることはLG G Watchと変わらず下記の通りです。
・時計表示
・タイマー機能
・ストップウォッチ機能
・アラーム設定
・コンパス機能
・万歩計での歩数計測

moto360はハードウェア的に心拍数を取得できるようになっており、「心拍数計測機能」がついています
ただ、本当についているだけでそれを使ってグラフ化したりという機能がないです
(別アプリでできそうですが。。)

そのため、LG G Watchの2点+心拍数測定機能がついている加点分1点として、計3点にしたいと思います。
※グラフ化とかできればもう1点加点しても良かったのですが。。

<充電のしやすさ>

moto360には充電クレードルがついており、加えてmoto360および充電クレードルが無接点充電対応となっているため、非常に充電しやすくなっています
moto360を充電クレードルに乗せるだけです。


また追加情報ですが、moto360を充電クレードルに乗せて充電する際、下記のような表示が出て、充電中も時計代わりに使うことができる点も魅力的です。


以上より、この項目は10点満点をつけたいと思います。

<スマートフォンとの接続の良さ>

仕事中に、腕にmoto360をつけながら接続しているスマートフォンから離れて接続が切れる時があるのですが、その後スマートフォンのところに戻ってきて比較的すぐに接続が再開されます
たまーにまだ接続されないなーって時はあるのですが、すぐに再接続されます。LG G Watchのように接続が一向に再開されないことはないです。

そのため、採点基準「接続が継続される点で6点、再接続が自動でされる点で4点」に基づき、8点としたいと思います。
(たまーに接続されないことで2点減点)

<連携した上で、端末でできること>

ここもGoogle音声の認識度/使いやすさ・端末単体でできること同様、基本的にはLG G Watchと同じです。

LG G Watchレビュー

moto360独自の点としては、LG G Watchレビューに記載したGoogle音声機能を使用したナビ機能の減点についてです。
LG G Watchではナビ開始後、スマートウォッチ上でも案内が開始されるのですが、moto360ではスマートウォッチ上で案内表示が出ません。なぜこういうことになっているのかはわかりませんが、確実にマイナス点です。


以上より、前回LG G Watchの8点から2点を減点し、6点としたいと思います。

<日本での稀少さ>

冒頭でも記載した通り、日本で発売されておらずこのレビュー時には国外から輸入する等しか入手する方法がないため、9点としたいと思います。
※輸入すれば手には入るので、1点減点です。

<総論>

以上を踏まえ、67点です。
Google I/Oでの発表時、個人的に100点満点だ!と思っていたのですが、さすがにそうはいきませんでした。が、LG G Watchの55点より、約2割ほど点数が伸びました。
つけ心地や充電のしやすさがちょっとずつ伸び、日本での稀少さで一気に上回った感じです。ただ、高得点がついている項目はLG G Watchと同じような項目なので、70点・80点を目指すにはハードウェアの向上よりもAndroid Wear自体の向上が必要なのかなと思いました。
※10/23のメジャーアップデートで音楽のオフライン再生など機能向上は確実にしています!!

ただ!!このmoto360、デザインだけは他のAndroid Wear搭載のスマートウォッチを圧倒しています。デザインがいい=毎日つけたくなる、という時計としての根本が十分に満たされているので、非常に評価したいと思います。

今後moto360レベルのデザインのスマートウォッチが発表されたら、是非買ってレビューしてみようと思います!