2014年7月21日月曜日

OPPO Find 7(X9076) レビュー

新しい端末OPPO Find 7を入手しましたのでレビューをしていきます。

なお、この端末は中国のメーカー製で通常のAndroidとは異なるため、少しこの端末の特徴について述べたいと思います。
この端末の一番の特徴は「2Kディスプレイ」です。auから最近発売となったisai FLを除き日本の端末に2Kディスプレイを搭載する端末は存在しません。
また、搭載されているOSはColor OSと呼ばれるものです。Androidをベースとしているようで、Google PlayからAndroid用のアプリもインストール可能です。
Androidとはちょっと異なるもの、かつ2Kディスプレイ搭載というところに惹かれ購入しました。

ではレビューを始めます。
端末はOPPO Find 7(X9076)、点数は、68点です。





内訳は以下の通りです。
※ほぼ毎日端末を使用するということを考慮し、"端末の持ちやすさ"だけは"端末の使いやすさ(ハード面)"から独立させ点数をつけています。

10つの視点点数(各10点満点)
電池持ち6
動作のサクサク感10
端末の持ちやすさ7
画面の綺麗さ8
カメラの性能10
音の良さ6
ネットワーク接続の良さ6
端末の使いやすさ(ハード面)
※"端末の持ちやすさ"除く
5
端末の使いやすさ(ソフト面)0
日本での稀少さ10


では、それぞれの視点についてレビューをします。

<電池持ち>

1週間程度、普段通り生活して、電池持ちを調べてみました。

日目 朝8時時点の残り% 当日24時時点の残り% 残り使用可能予想時間
1(平日) 100% 58% 17時間42分
2(平日) 100% 49% 14時間57分
3(平日) 100% 45% 13時間44分
4(平日) 100% 51% 15時間34分
5(平日) 100% 63% 13時間28分
6(休日1) 100% 39% 11時間54分
7(休日2) 100% 約50% 約15時間




8-9(平日) 8日目:100%
9日目:42%
8日目:60%
9日目:21時半頃0%
8日目:18時間19分
9日目:-

*端末の設定は常にWi-Fiオン・Bluetoothオフ・GPSオン・輝度は自動調整です。
*8,9日目は8日目に充電をせず連続使用しました。

【平日】※平日・休日は下記の通りとする(あくまで目安)。
通勤/帰宅中/帰宅後(計2時間程度):Twitter・Facebook・LINE・ニュースサイト・YouTubeを閲覧・視聴
約14時間程度(内、WiFi圏内は2時間程度):電波の入る場所で放置状態

【休日1】
約1時間程度:Twitter・Facebook・LINE・ニュースサイトを閲覧
約15時間程度(内、Wi-Fi圏内は0時間):電波の入る場所で放置状態

【休日2】
約1時間程度:Twitter・Facebook・LINE・ニュースサイトを閲覧
約15時間程度(内、Wi-Fi圏内は11時間程度):電波の入る場所で放置状態


休日1はモバイル通信状態かつWi-Fiオンの状態で長時間いたため電池消費は激しい結果となっていますが、全体的に見て平日・休日ともに「1日が終わった段階で残り50%程度」と1日は余裕でもつようです。
ただ、8,9日目での結果ではぎりぎり2日間はもたないという結果になっているため、総論「1日は余裕でもち、2日間電池を持たせる場合は少し使用頻度を押さえればよい」ということがわかります。

なお表には表現されていませんが、"何の機能が電池を何%程度使用しているか"についても触れたいと思います。
一番最初にこの端末は2Kディスプレイが特徴と書きましたが、悪い意味で特徴が出てしまっています。
今回1週間の電池持ち調査で実際に画面がONになっていた時間は1〜2時間程度(18時間中)ですが、驚くことにその電池消費比率は約65%!!
一日のうち最大でも10%程度しか画面をONにしていないのに、電池使用量の約6割を使用しています。2Kディスプレイの電池使用量がいかに大きいかが分かります。。
(参考:HD液晶のMOTO Xは1時間の画面ONで22%)

上記を踏まえ、電池持ちについては6点をつけたいと思います。
(1〜1.5日間程度持てば7点(MOTO X基準)だが、ディスプレイの電池使用量がマイナス面となり、1点減点で6点とする)

<動作のサクサク感>

CPUは現在リリースされている端末以上のもの、またメモリについては3GBも搭載しているため、動きは非常にさくさくです。
通常のAndroid端末のホーム画面と異なり、Color OSの標準ホーム画面では画面をスワイプすると少し画面下のドロアーや画面上の通知バーが変化したり消えたりと少しアニメーションが存在するにも関わらず、非常に動きがスムーズです。またアプリの動きも全く問題ないです。


そのため、この項目は10点満点をつけたいと思います。

<端末の持ちやすさ>

5.5インチのディスプレイを持つため、端末も非常に大きくなっています。
(左から、iPhone5, MOTO X, Nexus 5, Find 7)



iPhone5やMOTO Xくらいの大きさが非常に持ちやすいのに対し、約2回りほど大きく、背面もつるつるしている・ディスプレイ面と背面の間に若干角があり持った際少し違和感があります。ただ、背面はちょうどいい感じでラウンドしているため、そこはいい点です。
上記より、LG G Flexと同様に7点をつけたいと思います。
※背面がつるつるではなくラバーであれば8点をつけていました。。というかラバーと思って買ったらつるつるでした。。ちょっと残念です。。

<画面の綺麗さ>

2Kディスプレイの本領発揮!!
と思ったのですが、そこまでわからず。。
(左から、FHDのNexus 5, 2KディスプレイのFind 7)



ただ、綺麗は綺麗なので、8点をつけます。
目に見えて綺麗!となれば、10点をつけたかったのですが。。

<カメラの性能>

カメラの性能としては+αがあり、なかなか良いと判断できます。
まずは通常のカメラ機能を。

Scene modeといった撮りたいシーンに沿ったモードを選択できたりホワイトバランスおよびタイマーと、標準的に搭載されているであろう機能が設定で変更できます。


LG LG Flexにも搭載されていた4K動画も撮影可能です。


また、HDRやパノラマ撮影、Audio Photoと呼ばれる写真に音声を添付する機能なども搭載されています。




さらに、+αとして、ホーム画面を左にスワイプすると下記のような画面が出てきます。


これ、実はホーム画面上で写真が撮れるんです。また撮った画像には日付が自動的に付与されるのでいつ撮ったかが一目でわかる写真になります。


このように通常の機能+4K動画+αとして非常に多岐に渡っているカメラになっています。
そのため、この項目は10点満点をつけたいと思います。

<音の良さ>

音楽を聴いた時の音(5点)と、電話をした時の音(5点)で点数をつけます。

1. 音楽を聴いた時の音
Google Play Music上の設定でなぜかイコライザー設定が出ず、端末の設定にもイコライザー設定がないため至って通常の音である。
そのため、Google Play Musicでイコライザー設定が出るLG G Flexより1点低い2点をつけます。

2. 電話をした時の音
特に聞こえづらいや声がこもる等、電話する分には問題ないです。
ただ、特段クリアであるわけではないため、4点をつけます。

そのため、合計6点です。

<ネットワーク接続の良さ>

ここではdocomo Xi契約のsimを入れた場合で考える。

まずは3G/LTEについて。
完全に個人的な感覚だが、繋がらない時はとことん繋がらない。
ただこれが端末性能の問題なのかdocomoネットワークの問題が判別つかないため減点対象とはしない。

しかし、確実に減点対象となるのがWi-Fi接続について。これまでの端末だとWi-Fi接続であれば問題なく見れていたYouTube等の動画も、この端末だと読み込みがちょくちょく止まる。正直ストレスに感じるほどにです。

そのため、Wi-Fi接続の悪さとして4点減点し、この項目は6点とする。

<端末の使いやすさ(ハード面)>

まずディスプレイ面について。この端末のホームボタンや戻るボタンはディスプレイ上ではなくその下にあります。



それ自体は特に問題ないのだが、問題はその位置です。
Galaxyシリーズを使用している人は全く問題ないのですが、その他の端末を用いている人(筆者を含む)にとって、戻るボタンと設定ボタンが逆なんです。
これが非常にストレス。左手で片手持ちした際は戻るボタンを押せないため結局両手持ちしなくてはいけないですし、何より紛らわしい。Androidベースなのであれば、ここは合わせて欲しかったです。

次に背面や側面ですが、ここについては特段悪くありません。普通です。

なお、この端末の電池は最近の端末だと珍しく取り外し可能です。ただ残念なのがバックパネルを取る際、下部金色のところに細い棒を刺さないと外せないためプラスマイナス0かなと思います。



以上よりこの項目は戻るボタンが逆配置という点がマイナス点とし、5点とします。

<端末の使いやすさ(ソフト面)>

基本的には通常のAndroidと変わらないが、2つ特徴のある点と1つだめな点を上げたいと思います。

1. ジェスチャー機能について
通知バーを右に弧を描くように下ろすことによって、下のような画面になります。


ここで例えば「○」を描くと、「○=カメラ起動」といった設定がされているため、カメラを起動することができます。



また、このジェスチャーは自分好みに設定もできます。
筆者は使ってはいないが、使いようによっては非常に使えるものであると思います。



2. ロック画面選択について
ロック画面というと基本的には決まりきった1つだと思うが、この端末では様々な種類のロック画面から自分好みのロック画面を設定できます。

下記は、この端末に予め入っているロック画面です。


また、Online screenlockとして新しくダウンロードもできます。


スライドさせるロック画面が嫌ならばボタンを押すタイプのロック画面にしたりできます。
しかも新しいアプリを入れることなくです。筆者も通常とは異なるロック画面にしています。



3. ソフトウェアが不安定な点
1や2で特徴的な点を説明したのに対し、この3では筆者が体験したかなり致命的な点について説明したいと思います。

この端末では初期起動時に言語設定として日本語を設定できるため、当然日本語を選択し端末の基本設定を終えました。しかしその後から「Androidのコアサービスが強制終了しました」とのポップアップの嵐。。その影響かGoogleアカウントにひもづいている連絡帳も同期できず。しかたなく今は言語設定を英語で使っています。

上記の不具合?はネット上でも何個か報告されているため一刻も早く修正されることを願っています。


というように3の不具合が非常に致命的で、正直こういった不具合が残ったままリリースするのはさすが中華メーカーと言ったところでしょうか。。
そのため、1や2の特徴があるものの3の不具合のせいで、この項目は0点としたいと思います。

<日本での稀少さ>

ここは自信を持っての10点満点です。
というのもこの端末はOPPO StyleというOPPOの公式サイトから購入できたのですが、購入処理が完了して少しすると日本からのアクセスが拒否され、今でも日本から購入できない状態です
そのため、持っている人(購入できた人)は非常に少ないと思われます。


<総論>

以上を踏まえ、68点です。
全世界を見ても珍しい2Kディスプレイ搭載であり、Android以外の端末という点でこの端末を購入しましたが、積極的に人にオススメできはしないかなと思います。
本当にとにかく最新のスペックをという人にしかオススメできません。
ただ、初物としては及第点かなと思います。面白い機能もあるので。

それにしてもソフトウェアの不具合は本当に直してもらいたいです。。


以上、OPPO Find 7のレビューでした。
次は、このレビュー内にちらっと写っていたガジェットをレビューしたいと思います。