2015年10月17日土曜日

moto360 2nd generation レビュー

ブログとしては半年ぶり、スマートウォッチとしては1年ぶりにレビューを書きたいと思います。
久しぶりのレビュー端末は「moto360 2nd generation」です。
前回のmoto360から1年経ち、さらに磨きがかかったようなので手に入れてみました。

それではレビューを始めます。
なお、moto360からの進化端末ということで、moto360とも比較しながらレビューをしていこうかなと思います。
端末はmoto360 2nd generation、点数は、81点です。



下記、内訳です。

10つの視点点数(各10点満点)
電池持ち6
端末のつけ心地10
動作のサクサク感10
画面の綺麗さ/見やすさ9
Google音声の認識度/使いやすさ8
端末単独でできること5
充電のしやすさ10
スマートフォンとの接続の良さ8
連携した上で、端末でできること7
日本での稀少さ8

では、それぞれの視点についてレビューをします。

<電池持ち>

1週間強、普段通り生活して、電池持ちを調べてみました。

日目朝8時時点の残り%当日24時時点の残り%24時以降充電せず
0%になった時間
1-2(平日)1日目:100%
2日目:47%
1日目:-
2日目:6%
-
3(休日)100%77%-
4(休日)100%73%-
5(休日)100%82%-
6(平日)100%55%-
7(平日)100%約55%-
8(平日)100%55%-
9(平日)100%58%-
[条件]
*端末の設定は常にBlutooth接続、常に画面点灯(アビエント画面ON)、輝度は自動設定、手首の操作ONです。
*平日、休日共に、ほぼ端末とBluetoothで接続されている状態です。
*平日は基本「腕に装着」、休日は基本「机上に放置」としました。

moto360の電池容量が320mAhに対し、moto360 2nd generationは400mAhと物理的にも電池容量が増しているため、前よりは持つだろうと事前に思っていたのですが思ったより向上していました。
moto360の場合1日使って、平日は平均15%・休日は平均40%という電池残量結果でしたが、moto360 2nd genetationでは平日55%、休日77%と大幅向上です。

1年以上スマートウォッチを利用し、若干電池持ちに対するハードルが下がってしまっている(基本電池は持たないという気持ちがある)気がしないでもないですが、正直大満足です。
平日は約2日間ですが、休日に至っては最大4日間持つ計算だからです。
(公式発表は2日間ですので、十分な結果かなと思います。)

とは言っても、本ブログのスマートウォッチレビューでの採点基準は「1週間もてば10点、そこから1日減る毎に1点減点」としているため、このmoto360 2nd generationは平均して3日間持つとして、6点とします。

<端末のつけ心地>

moto360と比べ、厚さ・端末の大きさ共にほぼ変わらない(若干moto360 2nd generationの方が大きい、厚さは同じ)ため、安定したつけ心地を提供できています。
さらに、バンドの装着位置や竜頭の位置のデザイン変更によって、より腕に馴染む端末になっています

 (左:moto360、右:moto360 2nd generation)

 (下:moto360、上:moto360 2nd generation)

 (下:moto360、上:moto360 2nd generation)

なおディスプレイの強度もmoto360と同様、ゴリラガラスなので心配ないと思います。

上記より、一切非の打ち所がないため、端末のつけ心地に関しては10点満点をつけたいと思います。

<動作のサクサク感>

特に問題なくスマートウォッチの動作を提供できています。
普段使いで、動作が遅いなと思ったことは一度もありません
また、Android Wearがアップデートしていることにより、手首の操作による動作もでき、この動きも全く問題ないです。


そのため、この項目も10点をつけたいと思います。

<画面の綺麗さ/見やすさ>

moto360の解像度が320×290ピクセル(205ppi)に対し、moto360 2nd generationでは360×330(233ppi)となっており、綺麗さについてはスペックでも見た目でも向上しているため、全く問題ないものになっています。
(moto360と見比べると、体感できるレベルです。)

ただ、省電力モード(画面を見ていない時)の表示が今までにスマートウォッチで見たことのないレベルの荒さです。
多分、省電力のためだとは思いますが、時間を見ようとした際、一瞬目に入ることになり使い始めの時から気になっています。

(左:moto360、右:moto360 2nd generation)

 
(moto360)

(moto360 2nd generation)

(省電力モード)

また、端末の端ギリギリまで液晶が見えるようなハードウェアになっている(表面のガラス部分が台形型に盛り上がっている)ため端末の端の表示が気持ち悪い点、屋外での視認性は環境光センサー搭載のため問題ない点はmoto360と同様です。

以上より、端末画面の綺麗さ/見やすさで6点(満点が7点ですが、省電力モードの荒さでマイナス1点)、屋外での視認性で3点の計9点としたいと思います。

<Google音声の認識度/使いやすさ>

LG G Watchそしてmoto360の時代からAndroid Wearも進化しています。
現に、LG G Watchのレビュー認識してもらえなかったSMSの送信が問題なくできるようになっていました
「田中太郎にSMSを送信」と言った後、送る内容を音声入力できるのですが、若干ゆっくり話してもちゃんと全て聞き取ってくれます。

また、LG G Watchのレビューで書いたマイナス点"「おーけー、ぐーぐる」と言った直後に、何か言っているはずなのにこの機能でこんなことができますよという表示が出てくることが多々ある"という点もこのmoto360 2nd generationでは一切ありません。確実に進化しています。

ただ!!1点非常に残念なことがありました。
LG G Watchで反応せず、moto360で改善された"「Ok, Google」でも「おーけー、ぐーぐる」でも反応するようになった"点が、今回moto360 2nd generationではまたLG G Watch時代に逆戻りで「おーけー、ぐーぐる」でないと反応しなくなりました
残念です。

以上より、前回moto360レビューで "「Ok, Google」でも「おーけー、ぐーぐる」でも反応すること"への加点として与えた2点を今回は逆にマイナス点とし、この項目は8点としたいと思います。

<端末単独でできること>

こちらもAndroid Wearの進化と共に、端末単独でできることが増えています。
【これまでもできたこと】
・時計表示
・タイマー機能
・ストップウォッチ機能
・アラーム設定
・万歩計での歩数計測
・心拍数計測機能

【追加でできるようになったこと】
・端末にGoogle Play Music経由で音楽をダウンロード
・WiFi接続
・ライト機能

「端末にGoogle Play Music経由で音楽をダウンロード」できることにより、端末を操作しなくても好きな音楽を選べ、「WiFI接続」をスマートウォッチ単体でできることで、端末がなくても通知を受け取ることができます
着々と進化していますね。

そのため、この項目はmoto360の3点+機能追加(ライト機能は除外)2点の計5点としたいと思います。

<充電のしやすさ>

moto360同様、moto360 2nd generationも充電クレードルが付属していて、クレードルに乗せるだけで充電することができます
また、発売前にmoto360のクレードルと互換性がない(moto360のクレードルにmoto360 2nd generationを乗せても充電できない)という情報があったのですが、実際やってみると問題なく充電できたので、その点も評価できると思います。

(若干moto360のクレードルとデザインが異なっています)


以上より、moto360と同様、この項目は10点満点をつけたいと思います。

<スマートフォンとの接続の良さ>

こちらもmoto360と同様、問題ないレベルです。
そのため、moto360レビューと同様、8点とします。

<連携した上で、端末でできること>

LG G Watch・moto360の機能に加え、下記もできるようになっています
<スマートフォン検索>
連携した携帯に着信音を鳴らし、どこにあるか知らせることができます。

<最近の連絡先表示>
その連絡先を押すと、smsを送信するか電話をかけるか選ぶことができます。

ただ、moto360の減点対象となった「Google音声機能を利用したナビ機能が使えない」件はmoto360 2nd generationでも同様です。
※CEATECで展示していたHuawei Watchでは問題なく使えたので、Motorola独自で何かしているのではと考えています。
(デモ機だからなのか、スマートフォン側ではナビが表示されませんでしたが、スマートウォッチ側では完璧に起動させようという動きをしています。)


以上より、前回moto360の6点から機能追加で1点加点とし7点としたいと思います。

<日本での稀少さ>

moto360と同様、日本で発売されておらずこのレビュー時には国外から輸入する等しか入手する方法がないため、9点としたいと思います。
と言いたかったのですが、最近Googleが12月上旬以降に日本で発売するという発表を出したので、さらに1点減点し8点としたいと思います。

<総論>

以上を踏まえ、81点です。
LG G Watchの55点→moto360の67点から大幅点数アップです!

スマートフォン、タブレット、スマートウォッチとこれまでレビューした中で一番の高得点でした。
あとは、Android Wearの進化で100点満点に近づくだけで、スマートウォッチとしての端末単体ではこれが最終型ではないかと思うくらいです。
普段使いしても他よりは電池が持ちますしデザインも他のスマートウォッチを超越していますし、レビューを書き終えとんでもないものを手に入れてしまったと思いました。

約5万円と高額ではありますが、これを買えば今後のスマートウォッチを買う必要はなくなる程の出来だと思うので、是非オススメしたいと思います
(12月上旬以降ですが、日本でも発売されますし!!日本価格で5万円よりも上乗せされるとは思いますが。。)

この端末で十分と思ってしまっているため、もしかしたら今後スマートウォッチのレビューがなくなるかもしれませんが、もしこの端末以上のものを見つけたらゲットしてレビューしたいと思います。